経験的知識を用いた印刷配線板の自動配置手法
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概要
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LSIを多用し,バスライン構造を含む印刷配線板の配置設計において,従来開発された自動配置手法を用いては十分な設計結果を得ることはできない.従来の手法では,高機能化した設計対象に対して,その機能的な側面に注目し,階層的な設計を行えなかったためである.本論文では,この問題に取り組むために,次の3点について提案を行う.第一は,回路全体を機能に注目していくつかのクラスタに分割し,クラスタ単位での配置と素子単位での配置を,階層的に組み合わせて行うこと.第二は,与えられた回路を,各素子間の機能的な親密度に注目して分割する,クラスクリングの手法を開発すること.また第三は,クラスタ単位の配置を決定する際に,経験的知識を用いる点である.クラスタリングでは,数多くの組み合わせの素子間の親密度を高速に算出するため,数表化された知識を用いるが,これに対しクラスタ配置では,各クラスタの機能や接続関係など,多様な条件に柔軟に対応する必要性から,ルール型の知識を用いる.クラスタリング用の数表化された知識は,熟練者による設計結果から自動的に抽出可能である.これらの工程は,実験によって効果が確認され,従来用いられた手法よりも優れた結果を生むことが明らかになった.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1986-09-15
著者
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