パーソナルマシン向き汎用対話型画像処理システムのソフトウェア設計
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
多様な機能をもつ対話型汎用画像処理システムが普及型のきわめて小規模な低廉機器環境下において実現可能なことをシステムソフトウェアの設計例によって示す. とくにシステムの枠組としてのプログラム管理と画像データ管理の方式, コマンドの制御, マンマシン対話方式について詳述する. 本システムではプログラムも画像データもともにディスクに常駐するオーバレイ方式がとられている. 開発効率を重視して, とくに両像処理プログラムはFORTRANで書くようにしている. 画像処理プログラムやユーティリティはコマンド入力により起動され, 制御パラメタ値は促進メッセージヘの応答により与えるが, あらかじめ選択的に固定しておくこともできる. このためにパラメタファイルが用いられ, また, 入力管理ルーチンが用意されている. 自律的な処理が行えるように, マクロコマンドが定義でき, そのためのエディタが用意されている. パラメタ値固定を併用すれば, 必要最小限の対話による操作が可能になるわけである. また, システムや各画像の処理経過が記録されるようになっており, これをエディタヘ入力することによって, 処理経験にもとづくマクロコマンド定義が容易にできる. このほかにも, 利用の気楽さや応用システムの開発の便宜を考慮した柔軟な対話が可能になっている. 画像データアクセスインタフェースルーチンが用意されているので利用者プログラムの作成も容易である.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1985-09-15