ガウスの消去法における枢軸と情報落ち誤差
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概要
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浮動小数点演算を用いて, 数十万元の連立1次方程式をガウスの消去法で解くことを考える. 一般に, 消去計算の途中で枢軸の値が桁落ちをした場合, 枢軸選択を行うことが好ましいとされている. しかし, 数十万元の連立1次方程式に対して, 枢軸選択を行うのは容易ではない. そこで, 枢軸選択をする代りに, 桁落ちをした枢軸の値を絶対値が適当に大きな値で置き換える方法を提案する. この方法によれば, 桁落ちをした枢軸の値をそのまま用いて消去計算を行った場合よりも数値解の精度は悪くならず, かえって精度の向上がみられる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1985-03-15
著者
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