ソフトウェア遠隔保守システムにおける障害情報部分抽出転送方式
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概要
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ソフトウェア遠隔保守システム(RMS)の実現に必要ないくつかの技術とRMSを用いた遠隔保守実験の結果を述べる. RMSを用いることにより保守者は, 遠隔地から通信回線とデータ端末を介してソフトウェア障害を診断できる. RMS構築上最大の問題は, 膨大な量のメモリダンプ情報を通信回線を使っていかに効率よく転送するかということである. 本論文では,「メモリタンプ情報のうち障害診断のために利用される情報は, 取得された全情報のほんの一部にすぎない」という認識に基づく,「メモリタンプ情報の会話的部分抽出法」を提案する. この方法を使うと保守者は, メモリタンプ情報のなかから診断に必要な部分のみを, 通信回線とデータ端末を介して会話的に取出して解析することができる. RMSを用いて大規模TSS OSを遠隔保守する実験を行った結果, ソフトウェア障害の90%がこのシステムを介して診断可能であり, そのとき通信回線上を転送され保守者に用いられるメモリダンプ情報の量は全体のわずか1%であるということなどがわかった.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1984-09-15
著者
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酒井 保良
日本電信電話公社横須賀電気通信研究所通信制御研究室
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木村 正男
日本電信電話公社横須賀電気通信研究所通信制御研究室
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進藤 重平
日本電信電話公社横須賀電気通信研究所ソフトウェア技術研究室
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若木 守
日本電信電話公社横須賀電気通信研究所ソフトウェア技術研究室
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木村 正男
日本電信電話(株)情報通信処理研究所応用システム研究部
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進藤 重平
日本電信電話(株)ネットワークシステム開発センタ
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