知識の表現に関する一考察 : 情報理論的観点から
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概要
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知識ベース・システムにおける知識表現の問題は知識情報処理の最も基本的なものであるにもかかわらず, その理論的な検討が十分進んでおらず, かなり経験的な方法で扱われている. 本論文は, 機械, 電気・電子回路, 材料, ソフトウェア等の設計や製作などの開発支援が可能なことを今後の知識ベース・システムの条件とし, 情報量の概念を導入して知識表現のもつべき性質を考察する. 知識表現としては対象モデルの記述が可能であることを要し, これには構造の記述とその構造のもつ性質等の記述を同時に行えることが必要であるが, さらに開発のプロセスが, 所要の性質をもつ構造を試行錯誤によって求めることであることから, 構造の操作によって, その構造のもつべき性質(要求)の表現が影響を受けず, しかもつねにその構造を正しく, 評価しうるものでなければならない. さらに, 見方を変えると設計等は情報を逐次的に与えてモデルを精細化するプロセスであり, 小刻みに情報の与えられる表現であることが望ましい. この論文では知識表現の情報量を定義し, 定量的評価のもとで上述の要求を満たす知識表現として, 論理表現の一変形である多層論理が適していることを示す
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1984-07-15
著者
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