データ体内時計を用いた並行プロセス同期方式
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概要
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データの新しさを考慮した, 新しい並行プロセス同期方式を開発した. 従来の並行プロセス同期方式のなかでは, データ駆動方式が最も進んでいる. しかし, データ駆動方式は, 共用データをもつ実時間システムには適用できなかった. そこで, 各データに, 体内時計と名づける時刻属性を与え, 同一の共用データであっても, 体内時計の時刻が違えば別データであるとみなす方式を考案した. この体内時計が, 各共用データをフローデータの列に置き換える役目を果たすため, 共用データをもつ実時間システムでも, データ駆動型で, 並行プロセスの動作を制御できるようになった. データ駆動型にしたことにより, プログラムの内部に, 同期制御や排他制御のための手続きを記述する必要がなくなり, また, 決定性のあるシステムを容易に構築できるようになった.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1984-05-15
著者
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