ソフトウェア開発において経済性を考慮したチーム人数の求め方
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概要
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ソフトウェア開発では, チームメンバ間で多くのコミュニケーションが通常必要となる. このことはチーム人数が増えると著しい. 管理者等は開発にかかる費用と急ぎの度合を勘案し, 勘と経験でチーム編成を行っているのが現状である. そこで本稿では経済性を考慮したチーム人数の算出方法を検討する. まず, 延作業時間を廷主体作業時間と廷調整作業時間の和としてとらえ, 廷主体作業時間と人数との関係を習熟で, 廷調整作業時間と人数との関係をコミュニケーション量で定式化する. なお, 本稿の特色はコミュニケーションに方向性を導入したことにある. 次に経済性が評価できるようにするために開発期間が遅れることによる機会損失を金額に変換し, これに開発にかかる費用を加えて, 費用・損失関数を定義する. そして費用・損失を最小にするチーム人数の算出方法を示す. 最後に実際のソフトウェア開発におけるデータを用い, この方法はチーム編成をする際, 管理者等がチーム人数を決定するための一つの目安として有用であることを示す.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1984-03-15
著者
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