インテリジェント・コンソール : OSの機能拡張の一方法
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概要
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計算機システムの機能はOSの機能によって決定される. システムに新しい機能を加えるためにはOSの拡張, 変更が必要となる. 複雑, 尨大な現在のOSにおいては, このことは計算機メーカにとっても困難なことであり, ユーザにとっては不可能に近い. これを解決する1つの方法としてプロセス間通信をOSの基本機能とし, OSを拡張可能に作成する方法がある. しかし現在の大部分のOSはこの機能を用意していない. ここに示すシステムは従来のOSが持っているオペレータとの通信機能を利用し, 外付けのハードウェアとソフトウェアによってOSの機能を拡張するもので, OSの汎用ユーザインタフェースである. インテリジェント・コンソール(INC)は計算機とオペレータコンソールの間にそう入されたマイクロコンピュータシステムで, ホスト計算機の拡張OSとして動作する. INCを用いることによりOSに手を加えることなくユーザジョブレベルでOSの提供していない機能を簡単に実現することができる. 本論文ではINCの概念と構成を示し, 応用例として実験を行った, ジョブ間通信システム, 端末制御システム, リモートファイルアクセスシステムについて報告する.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1982-05-15
著者
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