産業用分散制御システムにおける通信路方式の選定
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概要
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近年, マイクロ・プロセッサでネットワークを形成した分散制御システムの開発が活発に行われている. これらのシステムのねらいは, マイクロ・プロセッサ, LSIに代表される小型・安価という特質と, システム構成技術の効果的な組合せにより, システム全体の信頼性と拡張性を向上させることにあるが, このためには, マイクロ・プロセッサの負荷の増加や周辺回路の増加が少なく, しかも応答性が良く, 信頼性の高い通信方式を実現することが不可欠である. 本論文では, LSI化技術との適合性を考思して, 各通信方式を選択する具体的な評価を, 樹状, 環状, 格子状の3方式に関する試作データを参考にして行っている. 特に, ハードウェアとソフトウェアとを一体化させ, 1タスクの機能にまで分散を徹底させた機能モジュール間を結ぶための, 通信方式を選択する要因を分析し, 各方式を選択すべき条件について具体的な検討を加えている. 性能評価結果, およびLSI化への適合性を考慮すると, HDLC手順を用いた対等形2重系環状通信方式が, 拡張性を必要とする分散制御系に適している. また, クロス・ポイント・スイッチを用いた格子状通信方式は, マルチCRT・オペレータ・コンソールのように, 同時に大量のデータを機能モジュール間で交換する必要のあるシステムに有効である, と述べている.
- 社団法人情報処理学会の論文
- 1982-03-15
著者
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