仮想独立バスインタフェース方式による計算機間結合
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概要
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複数のミニコンピュータを結合する簡便な方式を提案し, その適用例について述べている. ここで提案された手法は中継結合形計算機間結合の一種であり, 中継装置とミニコンピュータはバス結合される. このバス結合インタフェース回路は各プロセス間通信路ごとで仮想的に独立している. すなわち, 固有の物理装置番号, 割り込みベクトル発生回路を持つように制御される. この仮想独立バスインタフェース方式により, ミニコンピュータから見た論理的なプロセス間通信路は1つの入出力装置に対応させることができ, ミニコンピュータ側に要求されるソフトウェアは非常に簡単なものとなる. 多くの計算機間結合においては, 複数のプロセス間通信路間で共有される1つの物理通信路を管理するためのソフトウェアはかなり複雑であり, また各計算機ごとに異なる. 本方式では中継装置にマイクロプロセッサを用い, ここで多重化を行い, 各計算機の差異を吸収している. 本方式をMUNPS(Micro processor Used Network/Peripheral System)として実現した. これは4台の異機種ミニコンピュータから成るシステムであり, 低速入出力装置の制御をも中継装置に制御させることで, ミニコンピュータの高スループット化も図っている. データ転送能力はあまり高くないが, 信頼性, 保守性, 簡便さなどの本方式の特徴が, 実際の運用によって検証された.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1981-05-15
著者
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