浮動小数点演算における絶対丸め誤差のモーメントの存在とその推定
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概要
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この文献では, まず浮動小数点演算における絶対丸め誤差の確率分布を記述する式を与え, そしてそれをもとに, 誤差のモーメントが存在するための十分条件および存在しないための十分条件を与えている. さらに, この2つの条件を満たす2つの例が提示されている. また, 誤差の平均, 2乗平均を推定するための公式も提案されている. この公式によれば, 真の値の平均, 2乗平均さえ得られれば誤差の平均, 2乗平均の推定が可能になる. すなわち, 誤差を推定するにあたり, 指数の値あるいは相対誤差の値についての情報は全く必要としない. 実験結果より, ここで得られた公式は従来のそれよりすぐれた結果を与えていることが判明した.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1981-03-15
著者
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