TSSの下でのアセンブリ言語および計算機構造の教育援助システム
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概要
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現在, 高級言語による計算機利用が主流となってきているが, アセンブリ言語を用いたプログラミング教育の必要性も残されている. たとえば, システムの性能向上, 特殊入出力装置の制御などのためにアセンブリ言語での記述が要求される. また, 計算機の構造の理解にはアセンブリ言語での計算機動作指令と, それに従った計算機の内部状態(レジスタやメモリの内容)の遷移をたどることが有効である. これらの教育のために, TSS環境下で学生があたかも1台ずつの計算機が与えられ, 自由にそのアセンブラと計算機パネルを用いて実習できるシステムを設計・製作した. このシステムの特徴は (1)教師が教育したい計算機を定義できる. (2)学生はTSSのCRT端末を計算機パネルとしてまた, アセンブリ・リスト表示端末として使え, 両者を対応づけながら, 計算機動作の過程をトレースできる. (3)仮想ディスク, 仮想テープ, 仮想テレタイプなどの入出力装置が付加されており, 入出力制御の実習やファイル管理の実習などもできる. などが挙げられる. 本システムの仮想ファイルは仮想記憶空間にとられるため, 仮想計算機の入出力はOSのページングに頼り, TSSの性能に悪影響を与えない.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1980-11-15
著者
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大野 豊
京都大学工学部情報工学科
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田畑 孝一
図書館情報大学大学院情報メディア研究科
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田畑 孝一
筑波大学大学院図書館情報メディア研究科
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田畑 孝一
京都大学情報処理教育センター
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大野 豊
京都大学工学部情報工学教室
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阿草 清滋
京都大学工学部情報工学科
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大川 佳紀
京都大学工学部情報工学科
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大野 豊
京都大学・情報処理教育センター
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田畑 孝一
図書館情報大 大学院情報メディア研究科
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