超大形電子計算機HITAC M-200Hの論理シミュレーション
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概要
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現時点で世界最高速の汎用処理装置HITAC M-200Hの開発は論理シミュレーションを用いて行われ, 従来大形機の開発に比較して, 開発期間を大幅に短縮することができた. LSIを使用する論理装置の開発には, 従来ハードウェアシミュレーションが必須とされていたが, 論理シミュレーション手法がそれに代って十分実用になることを示した. M-200Hの開発に使用された論理シミュレーションシステムは, TSSで設計データの入力・修正, 結果の確認を行うことができ, レーザビームプリンタによる論理回路図作成プログラム, レジスタトランスファレベル言語とゲートレベル言語で記述されたハードウェアモデルを扱うことのできる論理シミュレータを中心としており, とくに使いやすさに種々の工夫がなされている. しかし, 短期間に効率よく大規模な論理装置のシミュレーションを行うには, テスト実施手順および運用がきわめて重要である. この観点から, 本論文では, M-200Hの論理シミュレーションの進め方について, テスト実施手順の考え方, テスト項目の設計法, 運用方法などについて論ずる.
- 社団法人情報処理学会の論文
- 1980-09-15
著者
-
小高 俊彦
(株)日立製作所
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宮本 俊介
(株)日立製作所
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宮本 俊介
日立製作所情報システム事業部試作開発センタ
-
三善 正之
(株)日立製作所
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大野 泰廣
(株)日立製作所神奈川工場
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森田 宏
(株)日立製作所神奈川工場
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鬼塚 宣彦
(株)日立製作所神奈川工場
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小高 俊彦
(株)日立製作所神奈川工場
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