専用オンラインシステムにおけるマルチタスクシステム性能解析
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概要
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専用オンラインシステムは一般に複雑なマルチタスクで構成される. これらのシステムの性能は多くの要因によって支配されるため, 解析モデルによって全体システムの性能を予測することは難しい問題である. 本論文では, 専用オンラインシステムの性能を決める基本的要因を各タスクの処理特性, オペレーティングシステムの負荷, 各タスクの実行優先度に限定した上でこれらをモデル化し, 近似解析によってシステムの性能を表わす指標を導いた. マルチプログラミング制御下の各タスクの処理は, システム内の幅湊のために時間的に引き延ばされるが, 本解析では, この引き延ばされる時間の分布をタスクの膨張処理時間分布と定義し, その平均と分散を入力トラフィックと上記の基本的要因の関数として導いた. そして, この結果を使い, 全体システムをトランザクションが呼で各タスクがサーバであるような開待ち行列網とみなすことにより, システムの定量的諸量やシステムの限界能力等を求める近似式を導いた. さらに, 最適スケジューリング方策やシステムのボトルネックについても導いた. また, ある例題システムを対象としてシミュレーションを行うことにより, 本解析の有効性を確めた. 特に, システムの限界能力に関しては, 極めてよい精度で計算できることを確認した.
- 社団法人情報処理学会の論文
- 1980-07-15
著者
-
野中 清孝
詫間電波工業高等専門学校情報工学科
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野中 清孝
詫間電波工業高等専門学校 地域交流室
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大野 豊
京都大学工学部情報工学科
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大野 豊
京都大学工学部情報工学教室
-
大野 豊
京都大学・情報処理教育センター
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