関係データベースの等価変換
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概要
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関係データベースから関係代数の諸演算を用いて導き出せる関係の全体をParedaensはそのデータベースの持つ本質的情報と考えて, それをある種の置換群によって特徴づけた. 本稿ではこの置換群を不変に保つ操作として等価変換の概念を導入し, 直観的な意味でデータベースの情報を保存すると考えられるいくつかの操作が等価変換になっていることを示す. 特に関係の正規化操作は常に等価変換であることを示す. それに関連して, ある関係Rを2つの関係R_1, R_2に射影分解する操作が等価変換となるためには, RがR_1とR_2の結合になっていることは十分条件ではあるが必要条件ではないことを示す. また, 関係の合併の逆演算に相当する等価変換が存在することを示し, これら各種の等価変換を組合せることによって, 関係の正規化よりも一般的な関係の標準化理論が存在し得ることを例示する.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1980-07-15
著者
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