図的発想支援システム D-ABDUCTOR の操作性の評価
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概要
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図的発想支援システムD-ABDUCTORの操作性を客観的かつ定量的に評価するために開発した新しい方法,およびそれによって行った評価実験について述べる.D-ABDUCTORが対象とするKJ法的な作業に含まれる「操作」に対する効率を客観的かつ定量的に評価することを目指して,まず評価実験のための厳密な作業を設計した.その作業は,(1)時や人によって作業内容が変わらない,(2)実際的な一連の作業全体を基にしている,(3)作業を中断なく連続的に進められる,(4)必要な思考の量や質が可変である,といった特徴を持つ.その作業を基にD-ABDUCTORで使える機能をいろいろと制限した5つのモード(計算機を使わない手作業も含む)において実験を行った.被験者5名,のべ245回の作業時間の分析によって次のような結果が得られた:(i)手作業に比べると,D-ABDUCTOR(基本的な編集機能だけ使用)を使うと約1/3の時間で,さらに自動レイアウト機能を使うと,約1/6の時間で作業が行えた.(ii)使える機能が多いほど作業者ごとの作業時間のばらつきが減少し,手作業における作業時間との相関も減少する傾向にあった.(iii)他のシステムと比較するとD-ABDUCTORでの作業効率がかなり良いと推測される.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1996-01-15
著者
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