アクタ・モデルを介したデータフロー・モデルによるオブジェクト指向の実現
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
並列処理の細粒度なアーキテクチャであるデータフロー・アーキテクチャは,アクタ・モデルに類似している.またオブジェクト指向には,その基礎になる唯一のモデルとしてアクタ・モデルがある.これらのモデルの近親性から,オブジェクト指向言語の処理系を実現する上で,データフロー・アーキテクチャを使用することが有効であると考えられる.本研究は,第1にオブジェクト指向言語のデータフロー・モデルへの翻訳方法について,提案を行うことを目的とする.第2にデータフロー・モデルによるオブジェクト指向の実現の適合性を検証する.また第3に本アプローチでの言語に具備されるべき機能を考察する.今回,並列オブジェクト指向言語を設計し,これをデータフロー・グラフに翻訳するトランスレータと,データフロー・グラフを仮想的に実行するシミュレータを用いて,実現方法の性能等の検証を行った.その結果,探索問題などの並列問題の計算について,本アプローチは有効であることが示された.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1994-05-15
著者
関連論文
- プロダクトモデルの類似性の代数的仕様記述
- プログラミング,何をどう教えているか 関数型言語Standard MLのプログラミング教育
- 関数型言語Standard MLのプログラミング教育(プログラミング,何をどう教えているか)
- プログラムの部分的自動生成 : インターフェイス部への表示的意味論の利用
- Lorel-2言語について
- D-6-4 バイナリレベルSIMD並列化システムの構築(D-6. コンピュータシステム, 情報・システム1)
- プロダクトモデルの代数仕様の検査
- フレーム構造の形式的取扱いの一方法
- プロダクトモデルの類似性の検証
- EXPRESS言語の代数的仕様記述への翻訳
- エージェントの社会による協調プランニング : 最適解を得るアルゴリズムの開発
- 論理関係処理言語LOREL-1
- アクタ・モデルを介したデータフロー・モデルによるオブジェクト指向の実現