不完全情報も扱う論理プログラミング LPII における意味論について
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概要
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論理プログラミングの枠組みにおいて知的処理システムを実現する際の問題の一つに,不完全な知識の利用に関するものがある.本論文では,ある程度知識に不完全性があってもそれらを利用できるような体系の確立と実現を図るために,LPII(Logic Programming with Incomplete Information,不完全情報も扱う論理プログラミング)を提案する.LPIIは論理プログラミングの枠組みを継承し,また選言論理プログラミングや不完全情報データベースの枠組みを統合した体系になっている.我々は,LPIIにおけるプログラム節を"確定節における各原子式をそれぞれ正リテラルの選言に置き換えた論理式"で定義し,このプログラム節の集合をLPIIにおけるプログラムとする.定義されたプログラムは構文的に拡張され,記述能力は増加している.そして,構文に自由度が増えたために,正リテラルの選言に対する解釈に依存した異なる意味論の展開ができる.各意味論に基づく処理系も実現しているが,本論文ではプログラムの意味論を中心にしてLPIIの枠組みの言及する.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1994-05-15
著者
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