GUIをAPIとして用いるプログラミング法
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概要
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GUI(Graphical User Interface)の普及に伴い, ユーザはマウス操作を学習することで様々な機能を利用できるようになった.一方, プログラムを作成するために, プログラマはAPI(Application Program Interface)の使用法を学習する必要がある.プログラミングを難しくしている要因として, ある機能を実現するマウス操作を知っているにもかかわらず, 同じ機能を実現するAPI使用法を新たに学習しなければならないことがある.そこでGUIをAPIとして使用できれば, 学習の手間を省ける.従来, マウス操作を記録して後で連続実行する手法や, スクリプト言語でマウス操作を記述する手法は存在したが, いずれもAPIとして用いるには不充分であった.本論文では, マウスボタン操作と操作対象である絵を組にして, それらを組み合わせることでマウスを制御するプログラミング法を提案する.これにより, プログラマは既知のGUI操作法の知識を活用でき, 新たなAPIを学習しなくてもプログラミングを行えるようになる.さらに, 他のアプリケーションが有する機能をGUIを通じて再利用することもできる.提案手法の実現例としてAutoMouseを実装した.処理系上でいくつかのアプリケーションを作成することで, 提案手法の有効性を示す.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1998-12-15