コンピュータネットワークにおけるルート定義動的変更方式の提案
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概要
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本論文では, 静的ルーチング方式を用いるネットワークにおいて, ネットワークを構成するノードを停止させることなく特定のルート定義を変更する方式を提案する.高度な安定性や信頼性が要求される汎用大型計算機を中心とした基幹システムなどの広域コンピュータネットワークにおいては, 通信開始時に設定された論理的通信路を通信終了まで使用するコネクション型サービスを提供するものが多い.システム生成時に送信元ノードから宛先ノードに至るすべてのリンクやノードの順序列(ルート)を定義しておく静的ルーチング方式が, このサービスを提供するための実現容易な方法の1つである.従来の静的ルーチング方式では, 論理的通信路の設定失敗を防止するため, 通信開始時にルートが使用可能か, 使用不能かをルート端点で把握可能とする機構が提供されているものの, 関連ノードが動作している状態でルート定義を変更することはできない.本論文ではルート定義の動的な変更にともない, 当該ルート上すべてのノードでルートの使用可/不可を認識可能とする状態通知方式を提案した.提案方式はルート定義の追加時に隣接ノードに対してのみルート定義追加メッセージを送信することでルート定義の追加事象を通知する方式であり, 制御メッセージ数, 転送時間とも最小限にとどめることができる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1998-07-15
著者
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宮崎 聡
株式会社日立製作所システム開発研究所
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平田 俊明
日立製作所 システム開発研究所
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平田 俊明
株式会社日立製作所システム開発研究所
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服部 泰明
株式会社日立製作所ソフトウェア開発本部
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清水 英則
株式会社日立製作所ソフトウェア開発本部
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