Nourein公式を用いたPade近似計算について
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概要
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Pade近似は幅広い応用を持つことが知られている.しかしながら一般に, 任意に与えられた関数に対し, そのPade近似を高次まで計算する際, Pade近似の係数を厳密に求めようとすると, 従来の計算方法では多くの場合, 膨大な計算時間を必要とする.本論文では, べき級数に対して適用されるNourein公式を利用することにより, 一定の条件を満たす代数関数に対して非常に高速に, ある特定の高次数のPade近似が計算可能であることを示す.また, 本算法と数式処理システムMathematicaの組込み関数を利用した場合の計算時間を比較し, 本算法の有効性を示す.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1998-07-15