群化を用いた3次元仮想空間のための高速表示法
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概要
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インタラクティブCGの様々な分野での広がりとともに、コンピュータの処理速度に応じて、画質を保ちながらインタラクティブ性を保証する描画処理方法が問題となってきている。これまでこの問題を解決するために、視点からの距離や物体の大きさに応じて物体の簡略度を選択し描画する形状簡略化が試みられている。しかし視野内に非常に多くの物体があるときには、形状簡略化だけでは必ずしも十分な描画速度が得られないといった問題があった。本論文ではこの問題に取り組むために、視知覚特性の観点からCGの表示法について考察を行い、これに基づき、インタラクティブ性を保証するアルゴリズムを提案する。提案アルゴリズムは、視角に基づき簡略化を行うものであるが、この際、個々の物体形状だけでなく、群化と呼ばれる概念を用いて、情景全体の色、明るさを考慮したものとなっている。ここでは、樹木データを配置した仮想空間に対して本手法を適用することにより、本手法の有効性を示す。
- 1998-03-15