(50)電気的な方法による線虫駆除技術
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概要
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線虫の防除については,種々の土壌消毒法があるが人体に対して毒性の高い殺線虫剤が用いられているのが現状であり,環境への影響の点からも改善が望まれている.我々は環境に優しい植物病害防除技術の開発の一環として,励起種ビームを利用した電気的な方法による新しい線虫駆除技術について検討した.今回,耕作土壌に生息している植物寄生性線虫を含む自活性線虫を対象にし,線虫を含む土壌を採集して実験室スケールで土壌処理を行った,方法は,高電圧高周波発生装置を使用し大気圧下で励起種ビームを発生させ,容器に入れた土壌を一定時間処理した.処理後,ベルマン法によって線虫を分離して生存線虫を顕微鏡で観測し,線虫生存率を求めた.線虫生存率と処理時間との関係を調べると,線虫生存率は処理時間によって急速に低下する下に凸な二次曲線になった.曲線の変曲点は処理量によるが30分以内で,ほとんどの線虫が短時間の処理で死滅することが分かった.処理温度については,あまり影響を受けず一次的作用による殺線虫であることが示唆された.
- 日本植物病理学会の論文
- 2003-02-25
著者
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