(19)ダイズモザイクウイルス弱毒株Aa15-M2の全塩基配列
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概要
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ダイズモザイクウイルス(SMV)弱毒株Aa15-M2は低温処理によって原株Aaより作出された弱毒ウイルスであり,京都府での黒ダイズの生産振興に大きく貢献している.本研究では,Aal5-M2の弱毒性に寄与する遺伝子領域を推定する目的でAa15-M2およびAa両株の全塩基配列を決定し比較した.SMV全ゲノム約9.6kbを遺伝子領域ごと7つに分断し,各々をRT-PCRにより増幅,クローニングし,塩基配列を決定した.5'端および3'端についてはそれぞれ5'RACE法,3'RACE法で塩基配列を決定した.その結果,Aa15-M2およびAaの全塩基数はともに9588で,既に全塩基配列の決定されているSMVアメリカ系統のG2,G7およびN(G2)の全塩基数と一致した.Aa15-M2とAaの間に塩基置換は12カ所あり,そのうち11カ所が5'側4818番目までに存在した.また,アミノ酸置換をともなうものは5カ所あり,35Kに1カ所,HC-PROに1カ所,P3に2カ所,CIに1カ所それぞれ存在した.今後,これらの置換が弱毒性に及ぼす影響を検討したい.
- 日本植物病理学会の論文
- 2003-02-25
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