地域産業空洞化とマニュファクチュアリング・ミニマム
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概要
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日本産業の空洞化の議論は, 企業の海外移管に伴う雇用調整といった量的なものから, 成熟化の中で, これまでを支えた製造業は衰微するといったものまでを含んでいる. 他方, 「空洞化」の現場である「地域」では, まず, 雇用調整が実施され, また, 老齢化する従業員と後継者難に悩んでいる. まさに, 「空洞化」の問題は「地域」の問題であり, 具体的な「地域」に目を向け, その「痛み」を共有しながら, 次に踏みだしていくことが必要とされている. 以上のような中で, 国内の「地域」をめぐる技術集積をどのように考えていくかが問われている. 「市場メカニズム」に委ねるのか. それとも, 大都市圏の技術集積を維持発展させる方策を講じるのか. あるいは, 国内の地方圏に新たな技術集積を形成し, 日本国としての「技術基盤」を一定程度確保しながら, 同時に, 地方圏の地域産業発展の基盤を形成していくのか等が問われているのである.
- 1996-12-31
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