「色彩の印象に関する主観的評価モデル構築手法の提案」
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究では、感性情報の一つである色彩の印象を対象とした主観的評価モデル構築手法の提案を目的とする。感性情報は個人の経験や知識に依存するため、個人に応じたモデルを構築する必要がある。また、個人の感性評価モデルを構築する場合、相当数の評価データが利用者に要求されることから、実用性の点で利用者の負担を考慮したモデル構築手法が必要となる。提案手法では、利用者が色彩の印象を絶対判断と比較判断で評価することにより、利用者個人の主観的評価モデルが構築される。さらに、利用者の負担を考慮した比較判断改善方法が考案され、提案手法に導入される。構築される主観的評価モデルとSD法とエキスパートの知識を元に構成した標準モデルとの比較評価、構築される主観的評価モデル同士の比較評価の結果から、提案手法が主観性を反映した評価モデルを構築可能であることを示した。さらに、比較判断改善手法を導入することで利用者の負担を緩和することができる実用的な手法であることを示した。
- 日本知能情報ファジィ学会の論文
- 2003-04-15
著者
関連論文
- 色彩の感情効果表現モデルの構築
- 主観的な色彩イメージの表現
- 色彩イメージの主観的表現
- 主観を考慮した色彩の表現に関する研究 (第15回ファジィシステムシンポジウム--やりまっせ!新世紀のたおやか技術 日本ファジィ学会設立10周年記念大会) -- (企画 色彩とイメージ(1))
- 「色彩の印象に関する主観的評価モデル構築手法の提案」