情報システムデザインにおける動作シミュレーション環境DVLMに関する研究
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概要
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情報システムをデザインする際には、分析者、開発者、利用者等デザインに関わる人全員の共通理解が不可欠である。今日、システムの開発では共通理解を得るためのコミュニケーション手段としてシステムの機能や構造を抽象的、静的な図式モデルで表現したドキュメントがよく用いられている。分析者や開発者などのシステムデザインの専門家はこれらのドキュメントを分析することにより、システムの動作を容易に理解できる。しかし、訓練を受けていない一般の利用者にとっては、これらのドキュメントだけからシステムの動きやその全貌を理解することは困難である。そのため、これらのドキュメントだけでは、システムのデザインに不可欠な利用者に共通理解を求めるのが困難なばかりか、利用者との相互理解さえ得ることができない。このような問題を解決するため、本論文では、人間と組織の活動を動的な図式モデルとして示すことができる動作シミュレーション環境DVLM (Dynamic & Visual Logic Modeling)を提案する。DVLMではシステムが扱うデータの流れを可視化することにより、利用者が情報システムの挙動を含めた全体像を把握しやすくすると共に、望まれるシステムデザインを開発者に分かりやすいモデルとして容易に表現できるように支援する。DVLMにより、利用者を含めたデザインに関わる人全員のシステムに対する共通認識とコンセプトを統一し、情報システムのデザインプロセスを支援することができる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2003-03-14
著者
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