小売業の革新の再吟味 その四 : 続フランチャイズ・システムについて(鈴木保良先生退任記念号)
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概要
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独占資本主義の昂進とともに中小企業は,相対的にも絶対的にも欠如する資本と技術・経営管理能力のゆえに大企業との競争から残存する機会を縮少されつつあるのが一般的傾向である。このような状況のもとにあって,主としてサービス業を中心とするとはいえいわゆる大企業体制の固定化した枠の外でフランチャイズ・システムが近年急速に成長を遂げつつあることは,興味ある事実ということができる。しかしフランチャイズ・システムも今後の引つづく発展に関して深刻な問題がないわけではない。資本の自由化によって日本の流通機構の再編成は益々促進されるが,その方向は所有形態のいかんをとわず経営的なシステム化への移行でありその意味でもフランチャイズ・システムの可能性と限界を考察しておく必要があるように思われる。本稿ではフランチャイザーとフランチャイジーの関係にメスを入れそこに潜在するシステムの不安定性の原因を分析しこれを緩和する方策を考えてみたい。
- 慶應義塾大学の論文
- 1972-08-30
慶應義塾大学 | 論文
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