50. 種子休眠性が異なるオオムギ系統におけるアブシジン酸の量的制御の解析
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概要
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Abscisic acid (ABA) plays an important role in the maintenance of grain dormancy in barley (Hordeum vulgare L.). Previously, we have cloned the barley genes encoding key enzymes in ABA biosynthesis (9-cis-epoxycarotenoid dioxygenase : NCED) and catabolism (ABA 8'-hydroxylase : CYP707A). In this study, we examined the polymorphism of two NCED genes (HvNCED1, 2) and one CYP707A gene (HvCYP707A1) in barley lines with different levels of grain dormancy. Next, we analyzed the expression patterns of these genes during grain development and imbibition of two barley cultivars. One cultivar, "Ishukushirazu", shows a relatively high level of dormancy. The other cultivar, "Nishinochikara", shows a low level of dormancy. HvNCED1 and HvCYP707A1 showed the different expression patterns in Ishukushirazu and Nishinochikara during grain development and imbibition, however, HvNCED2 showed the same expression patterns in these cultivars. Sequence analysis of HvNCEDs and HvCYP707A1 revealed that only HvNCED2 is identical in Ishukushirazu and Nishinochikara. Quantification analysis of endogenous ABA content in embryo revealed that Ishukushirazu contains a higher level of ABA than Nishinochikara during grain development and imbibition. These data indicated that the different levels of grain dormancy in barley lines are likely to reflect the different regulations of ABA content in embryo itself during imbibition.
- 植物化学調節学会の論文
- 2005-10-13
著者
-
本多 一郎
農研機構野菜茶研
-
蝶野 真喜子
作物研究所
-
蝶野 真喜子
農研機構作物研究所
-
安倍 史高
農研機構作物研究所
-
中村 信吾
農研機構作物研究所
-
金子 成延
農研機構 作物研究所
-
蝶野 真喜子
農研機構・作物研
-
本多 一郎
農研機構・野菜茶研
-
中村 信吾
農研機構・作物研
-
安倍 史高
農研機構・作物研
-
金子 成延
農研機構・作物研
-
渡邊 好昭
農研機構・作物研
-
安倍 史高
農業技術研究機構 作物研
-
本多 一郎
熊本農研セ
-
渡邊 好昭
農研機構・中央農業総合研究センター
-
渡邊 好昭
農研機構 中央農業総合研究センター
-
蝶野 真喜子
農研機構・作物研究所
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