四季を通じての植物教材の活用
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概要
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本論文は,小・中学校の教材として植物をどう取り扱うかという観点から,次のような内容を取り上げた。①四季を通して大阪教育大学附属高鷲農場に見られる野草と樹木の出現と開花期などについて調査を行い,大阪市内小学校校庭等に見られるものと比較した。②本学の学生を対象として,四季別に開花する植物名,及び,いろいろの観点から選んだ19種の植物について識別可能か,開花や結実,発芽の時期を認識しているかどうかを問うた。これらの結果から,自然を理解する上での野草への関心と植物の生活史の把握の意味について,具体的に論及した。さらに,教育系大学における農場の在り方とその利用の内容についても論じた。Keeping the point of view in mind how to use the wild flowers for science teaching in elementary and secondary schools,this paper dealt with the following items:1.The wild flowers and trees in the experimental farm of Osaka Kyoiku University were exmained during the four seasons of a year and the result was compared with those found in the 34 elementary schools in Osaka city.2.Knowledges of 203 university students concerning the names of plants which would bloom in each season and the seasonal periods of seedling,flowering and fruit-bearing for the selected 19 plants were examined by means of questionnaires.From these results,meanings of having the knowledge of life cycles of the plants were discussed in concrete expression in order to have much understanding of nature.Same other points were focused on the teacher training universities in respect to the improvement of the student's capability as science-teacher.
著者
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加藤 憲一
大阪教育大・生物
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出野 卓也
大阪教育大学自然研究講座
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加藤 憲一
大阪教育大学生物学教室
-
奥埜 良信
大阪教育大学教員養成課程実践学校教育講座
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奥埜 良信
大阪教育大学
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出野 卓也
大阪教育大学生物学教室
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