星型航空發動機の平衡重錘に就て
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概要
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気筒数Nの星型航空發動機の平衡は、普通副接合棒のダブルオブリクィティを考へず総ての副接合棒がクランクピンに直接ついて居るものと考へた其結果は第1次惰力及第(kN±1)次の惰力が不平衡力として残るのみとなり従つて平衡重錘を定めるにはこの第1次惰力のみを平衡させることを目的としてピストン並びに各接合棒のピストン側の重量の半及び各接合棒のクランク側の重量の和をとつて之をダンミーウエイトとし之によつて平衡重錘を定めて居た。しかし筆者は茲に接合棒のダブルオブリクィティを考へた場合、その第1次惰力を平衡させるためには、そのダンミーウエイトとしてピストンの重量副接合捧のピストン側の重量並びに各副接合棒のクランク側の重量が、各リストピンに集中したとした時の主接合棒のピストン側の重量の和の半、及びその場合の主接合棒のクランク側の重量の和を取る可きである事を提唱する。
- 1931-08-01