金屬材料破壊過程の研究(報告その2)
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概要
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エネルギ傳播の機構は波動である。所謂内力もエネルギの一態であつてその移行も亦波動運動による。此の報告は斯る見地から材料の破壊過程とその機構とを考察したものである。適當なる實驗によれば破壊の跡には隨處に波動の痕跡が殘り、過程にはその特性が現れる。例へば破壊面即ち辷り面が對稱性乃至對極性(antipodal)を有する事、相交錯する辷り面が互に干渉の現象を有する事等、波の特性の1つの現れである。特に降伏現象或は破壊現象等所謂平衡の問題を論議する際には周邊乃至周邊條件が極めて重要であり且つ辷り面は工学的にも平面であり得ない事を述べたもので、此處では理論を離れ實驗の結果を供覧したものである。
- 一般社団法人日本機械学会の論文
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