水車吸水管の模型試験に就て
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概要
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先づ吸水管内部の水は所謂混成囘轉流動の状態を呈し、中心部に固體的囘轉部を生ずる原理と、それによる圧力分布とを述べ、次で混成囘轉流動は流體相似則に從はず、現吸水管に生ずる固體的囘轉體はその模型に生ずるものよりも相對的に大なることを論じ、更にキヤビチーの發生もまた相似則に從はず、模型にはこれを生じ難く、現吸水管にはこれを生じ易き理由を述べ、最後に現吸水管とその模型との間に於ける効率の關係を説き、模型試験によりて得たる効率より、現吸水管の効率を推算する公式を示す。要するに吸水管は流體相似則に從はぬ故に、模型を以て實験的にこれが研究をなさんとせば、特種の計算を必要とすることを述べたものである。
- 一般社団法人日本機械学会の論文
- 1932-03-01
著者
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