水流の速さ、方向、及び靜壓を測定し得る圓筒形ピトー管(第1報)
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概要
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圓管の内部を2室に分ち各室に對し、管壁に夫々1箇の圓孔を穿ちたる型のピトー管1本を以つて、水流の速さ、方向及靜壓を測定する事を可能ならしめんとし、特に測定に必要なる特性曲線の係数は、管の寸法を限定する事によりてカリブレーシヨンを要せずに與へられたる事をも目標の一つとして居る。該管が製作使用共に普通のピトー管に比し極めて簡便なる事は云ふを俣たぬ。第1報に於ては、先づ本實験の最初或は中途に於て吟味の爲に行つた種々の豫備實験に就て述べ、次に此のピトー管の特性曲線を支配する要素として、管の外径D, 内径Di, 孔径d, 先端から孔の中心までの距離I等を考へ、是等が特性曲線に及ぼす影響を明にした。尚此のピトー管に補強管を附加せる際、それが特性に及ぼす影響竝に影響なきための條件とをしらべた。
- 一般社団法人日本機械学会の論文
- 1931-07-01