水車ランナー發達に關する二三の點に就て
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概要
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從來普通に製作せられて來たフランシス水車ランナーと之に比し能率が全負荷時、部分負荷時を通じて遥かに良好な新ランナーとの各代表的のものゝ断面を比較して両者間の相異点の顕著なるものに就き其理由と影響とを述べランナー設計に際し能率を良好にする爲に特に注意すべき点を列挙した。プロペラータービンに於て最も注意を要するカビテーシヨンの現象は、ランナー羽根面上の局部的低壓の大なる時に容易に起生するものである。ランナー羽根列の羽根の長さとピッチの關係が此羽根面上の低壓に影響する大體の傾向を見て、ランナー設計の際に羽根断面の撰定及其配列法の重大なるを示し、又カビテーシヨンの常数の理論的に定めらるべき方針を示した。ペルトン水車ランナーの比囘轉数の高きものが從來製作されなかつた理由を挙げ、現在製作せられつゝあるペルトン水車ランナーの能率を比較して比囘轉数の高きランナーでも良好なる能率を得られるに至つたペルトン車ランナーの改良点を述ぶ。
- 1931-04-01
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