ラットMast Cellリン酸化反応に関する研究(第7報) : Histamine遊離とPolyphosphoinositide代謝
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概要
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BSA比重法により分離, 精製したラットmast cellを^<32>PO_4とincubateした後, 各種mast cell刺激剤と反応させ, 細胞内polyphosphoinositide(PPI), すなわちdiphosphoinositide(DPI)およびtriphosphoinositide(TPI)の代謝について検討した.^<32>PO_4標識PPIはoxalic acid処理silica gel plateを用い, thin layer chromatographyにより分離した.あわせてヒスタミン遊離量を測定し, 以下の結果を得た.1)Con Aおよびcompound 48/80はDPIおよびTPIの^<32>PO_4標識量を増加した.2)Con Aによる^<32>PO_4標識PPI量は反応時間とともに増加した.3)Con Aによるヒスタミン遊離量の用量依存曲線は^<32>PO_4標識PPI量と併行した.4)PSはCon Aによる^<32>PO_4標識DPI量およびヒスタミン遊離量を増加し, ヒスタミン遊離量の用量依存曲線は^<32>PO_4標識DPI量と併行した.5)α-methylmannosideはCon Aによる^<32>PO_4標識PPI量増加を阻止した.以上より活性化mast cellにおけるPPI代謝の亢進が明らかになった.
- 1985-03-30
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