麦門冬湯が難治性咳嗽と咳受容体感受性亢進を改善したシェーグレン症候群による間質性肺炎の1例
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概要
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症例は,63歳,女性.乾性咳嗽を主訴に来院.3カ月前と来院時の胸部X線写真の比較読影で,両側中下肺野浸潤陰影の亜急性の増悪と軽度の容積減少を認めた.高γ-グロブリン血症,抗核抗体陽性,抗SS-A抗体陽性よりシェーグレン症候群を疑い,糸状角膜炎と耳下腺腺管造影所見,下口唇の小唾液腺生検所見から,シェーグレン症候群と診断した.拘束性換気障害と低酸素血症を認めた.気管支肺胞洗浄では,リンパ球23%と増加し,経気管支肺生検では,胞隔の肥厚と間質にリンパ球の浸潤と一部集嗾を認め,肺胞腔内に泡沫細胞を認めた.乾性咳嗽に対して,麦門冬湯を使用し,咳点数の低下,カプサイシン咳感受性の改善を認めた.さらにステロイド薬を加え,間質性陰影の軽快が得られた.咳受容体感受性亢進を伴った間質性肺炎を合併したシェーグレン症候群の咳嗽に,麦門冬湯は有効であった.
- 2001-04-30
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