好酸球のViabilityにおける各種薬剤(Staurosporine, Herbimycin A, Ketotifen, Theophylline, FK506およびCyclosporin A)の効果

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好酸球は気管支喘息や他のアレルギー疾患の病因において重要な役割を演じていることが知られている. in vitroにおける各種薬剤の好酸球の生存効果を検討することは臨床医が好酸球増多症の治療する場合や研究者が好酸球の研究をするための情報が得られ有益なことと思われる. protein kinase Cの抑制剤であるstaurosporineやtyrosine kinaseの抑制剤であるherbimycin Aはそれぞれ10^<-6>Mおよび10^<-7>Mで明らかに好酸球の生存率の抑制を認め(それぞれp<0.002, p<0.02およびp<0.001, p<0.002)かつ濃度依存性の抑制を認めた. staurosporineやherbimycin Aの抑制は10^<-6>Mおよび10^<-7>Mにおいて培養時間依存性であった. 100pg/mlのrecombinant human interleukin-5 (rhIL-5)存在下でketotifenの濃度が10^<-4>M, theophyllineの濃度が10^<-3>Mで明らかな好酸球の生存率の抑制を認めた(それぞれp<0.001, p<0.001).同様に100pg/mlのrhIL-5存在下でFK506およびcyclosporin Aの濃度がそれぞれ10^<-4>Mで明らかな好酸球の生存率の抑制を認めた(それぞれp<0.001, p<0.005). 今回の結果より高濃度のketotifen, theophylline, FK506, cyclosporin Aは好酸球の生存率を抑制することを示し, さらにprotein kinase Cおよびtyrosine kinaseは好酸球の生存に関与していることが示唆された.
日本アレルギー学会の論文
1994-06-30

好酸球のViabilityにおける各種薬剤(Staurosporine, Herbimycin A, Ketotifen, Theophylline, FK506およびCyclosporin A)の効果

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