気管支喘息児における, ヤケヒョウダニ特異IgM抗体とその補体活性化能について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ヤケヒョウダニ特異IgM抗体の存在を, Western blot及びELISA両法にて, 気管支喘息と非アトピー児について調べ, classical pathwayを介する補体活性化能につき検討した. Western blot法によると同IgM抗体は, 主にダニの65K以上の高分子領域と, び慢性に反応し, 非アトピー児では弱い反応しか認めなかった. この結果, 喘息群はintensive staining及びfaint stainingの2群に大別された. IgM ELISA活性はintensive staining群において有意に高値であった(p<0.01), ダニ抗原による血清中溶血性補体活性の吸収の程度も, intensive staining群に有意に高かった(p<0.95), この吸収はダニ抗原の主に高分子成分との反応に基づくことが判明した. 以上, ダニ特異IgM抗体とダニ抗原高分子成分の反応に基づくclassical pathwayを介する補体の活性化が気管支喘息において一つの重要な役割を果たしていることが推察された.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1991-06-30
著者
-
井上 康広
国立療養所南京都病院小児科
-
細井 進
国立療養所南京都病院小児科
-
平尾 敬男
国立療養所南京都病院小児科
-
三河 春樹
京都大学医学部小児科
-
平尾 敬男
兵庫県立塚口病院小児科
-
細井 進
赤穂市民病院小児科
-
三河 春樹
関西電力病院
-
三河 春樹
Department Of Paediatrics Kyoto University Hospital Faculty Of Medicine Kyoto University
-
平尾 敬男
国立療養所南京都病院
関連論文
- 62 運動誘発喘息における尿中ロイコトリエン排泄量および気道収縮との関連について
- ファロペネムドライシロップの小児科領域における基礎的臨床的検討
- 小児科領域におけるCefluprenamの基礎的・臨床的総合評価
- 小児科領域におけるS-1108細粒剤の基礎的・臨床的総合評価
- 52 北海道白老町中学生におけるスクラッチテストとアレルギー疾患疫学調査について
- 大規模疫学調査からみた学童期スギ花粉症の実態
- 519 γδT細胞によるヒトDerf2特異的Th2クローン産生サイトカインの抑制
- 318 変異型Derf2によるアトピー型ヒトT細胞のin vitroにおけるTh1シフト
- 48 小児期のプリックテストにおける非即時型反応の意義
- アレルギー外来受診小児における花粉抗原感作の実態
- 252 小児期におけるアトピー性皮膚炎と花粉抗原感作
- 523 誕生月と学令期アトピー性皮膚炎有症率
- 169 皮膚バリアー障害マウスにおけるダニ経皮感作及び皮膚アレルギー性炎症の誘導
- 乳幼児アトピー性皮膚炎における多項目プリックテストの再評価 : 臨床的意義及び母親の評価
- 300 ダニアレルゲン認識の年齢的推移について : 気管支喘息児f1, f2特異IgE抗体価10年間の推移
- CAP-RAST法で比較したアレルギー外来受診小児におけるスギ花粉抗原感作状況の変遷 : 約15年前との比較
- CAP-RAST法で比較したアレルギー外来受診小児における食物抗原感作状況の変遷 : 約15年前との比較
- アレルギー外来受診小児における食事抗原感作状況の変遷 : 約15年前との比較
- 206 学童への吸入ステロイド : DSCG+β2刺激剤の定期吸入療法と吸入ステロイドの有効性・安全性の比較検討
- 5. 小児気管支喘息における血清soluble CD14値測定の意義 (5 気管支喘息治療効果判定のプライマリーエンドポイント : 末梢血液からの情報)
- 352 遺伝子組み換えDer f2とSS置換Der f2に対する免疫応答についての検討
- 351 遺伝子組み換えDer f2とSS置換Der f2のアルゲン活性についての検討
- 186 年長喘息児の発作予後判定 : 呼吸機能を中心に
- 574 小児気管支喘息における酸素飽和度モニターの重要性 : 外来発作治療とアストグラフでの検討
- 58 ヤケヒョウヒダニ特異IgGサブクラス抗体の抗原認識と気管支喘息重症度
- 78 乳児アトピー性皮膚炎から気管支喘息への進展を規定する因子の検討
- E-9 てんかん女性患者の妊娠 分娩および生産児への影響に関する臨床的検討
- 1E-3 ラット初代培養神経細胞のBenzodiazepine受容体に対するPenicillin Gの影響
- 1C-13 小児部分てんかんにおけるSPECT : 脳波, MRI, CTの関連と発作焦点の推定
- IIE-19 Elマウスの部分脳のCatecholamine量とそのturnoverの解析
- 螢光偏光免疫測定法による血清シクロスポリン濃度測定の検討
- 補体価の低下を伴った牛乳アレルギーの1例
- IID-3 Elマウス脳内のNMDA-sensitive L-glutamate binding
- IE-9 Elマウス脳内のTRH受容体
- IE-8 Elマウスの痙攣発作型に関する検討 : 相互相関関数を用いて
- IID-2 ラット初代培養神経細胞のBenzodiazepine受容体に対する甲状腺ホルモンの影響
- IIC-8 Elマウス脳のGABA-gated chloride ion influxの変化
- IIC-7 Elマウス脳内のノルアドレナリン受容体
- P209 当院における小児気管支喘息患者入院治療についての検討(小児喘息1, 第19回日本アレルギー学会春季臨床大会)
- 107 小児気管支喘息患児において血中soluble CD 14はIgEと逆相関するか?
- 8 思春期及び青年期喘息の気道過敏性の検討 : アストグラフと呼吸機能の経年的変化(ポスターワークショップ10 思春期のアレルギー)
- 117 牛乳RAST陽性児の液性免疫学的検討 : 牛乳成分特異IgG、IgA抗体及び補体活性化について
- 211 ヤクヒョウダニに対する液性免疫応答と気管支喘息重症度との関連について
- 気管支喘息児における, ヤケヒョウダニ特異IgM抗体とその補体活性化能について
- 179 気管支喘息児におけるヤケヒョウダニ抗原に対する免疫応答の臨床的検討について
- 66 モノクローナル抗ヒトIgE抗体によるヒスタミン遊離についての検討
- WS92. ELISA法によるアトピー性皮膚炎児の米特異IgE, IgG抗体の検討(VI アトピー性皮膚炎 1990年(2))
- 248 運動誘発性喘息(EIA)におけるカテコールアミン(CA)と好酸球塩基性蛋白(ECP)の関与
- P3-3-4 当院における新型インフルエンザ入院患者の検討 : とくに気管支喘息,アトピー素因を有する児について(P3-3インフルエンザ1,一般演題,第22回日本アレルギー学会春季臨床大会)
- W172 乳幼児アトピー性皮膚炎患者におけるゼラチンに対する感作について
- 308 一過性の高アルカリホスファターゼ血症を認めたアトピー性皮膚炎の一乳児例
- 524 動物抗原陽性乳幼児アトピー性皮膚炎患者における呼吸器症状の合併と臨床経過について
- 152 著明な低γグロブリン血症を認めたアトピー性皮膚炎の2乳児例
- 5. 乳児期アトピー性皮膚炎患者における動物抗原に対する感作についての検討 (10 アレルギーと環境)
- 556 セフィキシムによると考えられたStevens-Johnson症候群の1例
- 長時間のイソプロテレノール持続吸入療法を必要とした症例における効果的な吸入方法について
- 400 喘鳴を有する乳幼児についての検討
- 213 気管支喘息小児におけるアトピー性皮膚炎の発症状況
- 39 気管支喘息児への震災の影響
- 320 兵庫県における気管支喘息児の実態調査とその発症因子、増悪因子の検討
- 喘息死委員会レポート2008
- 203 施設療法気管支喘息児のダニに対する抗体の変動について : 抗ダニIgM抗体を中心に
- 14 施設療法の評価 : 患児の背景因子との関連
- 186 Dp特異的IgG抗体の臨床的検討 : 施設療法喘息児における検討
- 102 施設療法の問題点 : 入院児の背景因子
- 367 入院喘息児におけるダニ(Dp)特異的IgG, IgG_1, IgG_2, IgG_4抗体についての検討
- 91. RAST と皮内反応(IgE とレアギン)
- モノクローナル抗体を用いた川崎病患者のT細胞サブセットの検討
- 348.卵アレルギー小児のovalbumin, ovomucoid, lysozymeに対する過敏性について( アレルゲン(IV)食物アレルギー)
- 小児気管支喘息のスクリ-ニング方法 (小児気管支喘息)
- 25.学童における気管支喘息スクリーニングの方法について(気管支喘息:統計)
- 鶏卵白リゾチ-ムの過敏症について
- 299 静岡県下学童における気管支喘息について(気管支喘息:病態生理5)
- 小児気管支喘息発症予防に関する研究 : Ketotifen 二重盲検群間比較法による検討
- 44.アトピー性患者血清中の IgG 抗体(アレルゲン・抗原)
- 144 兵庫県下3地域における小児の気管支喘息実態調査 : 第2報
- 二種の抗ヒスタミン剤とCarbamazepineで発作が誘発された局在関連てんかんの1例 (主題 けいれん性疾患)
- 1G-9 複雑部分発作重積状態と考えられていた周期性傾眠症の10才女児例 : 本邦最年少(7才)初発例
- 416 卵白アレルギーの証明されたアトピー性皮膚炎における卵白特異IgEおよびIgG抗体について
- O18-1 小児気管支喘息・下気道炎入院患者におけるウイルス感染の関与についての検討(O18 小児喘息 その他,口演,第60回日本アレルギー学会秋季学術大会)
- 喘鳴の既往学童の頻度, および重症度の推移と血清学的検査成績との関連について
- Aspirin Intoleranceの1小児例
- 喘息死委員会レポート2007
- 喘息死委員会レポート2006
- 429 喘鳴の既往を持つ学童の過去と現在の重症度 : 小学生を対象としたアンケート調査成績
- 426 喘鳴の既往を持つ学童の過去と現在の重症度と血清総IgE値とダニ特異IgE抗体の関係について
- BCG 既接種者からの自然陽転選出基準について
- II-B-25 腹部に巨大な腫瘤を作った遺糞症の一例 : 遺糞症14例のまとめとともに(4.小児・思春期)
- 3.小児気管支喘息の時異的脱感作療法に関する2, 3の問題(第5回 近畿アレルゲン研究会)
- II-C-2 小児肺疾患の検討
- Prednisolone投与により低体温をきたしたWeber-Christian病の1例
- 母子・小児保健を中心に (提言--あすの公衆衛生)
- 4.小児アレルギー疾患における抗アレルギー薬(III 抗アレルギー薬の現況と将来)
- 当院における小児結核化学予防適応に関する後方視的検討
- Efficacy of ACTH therapy on valproic acid blood concentration in infantile spasm patient.
- Population pharmacokinetics of blood and urine methotrexate in children.
- An autopsied case with severe combined immunodeficiency after successful engraftment of fetal liver cells
- タイトル無し
- Viral Infection and Interferon