ハチアレルギーの血清学的検討 : 第2報ハチアレルギーにおける特異的IgE, IgG抗体および血清Histamine値の検討

概要

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1)ハチ刺傷後24時間以内の血清でhistamineを測定したところ, 局所反応例では健康成人コントロールと比較して有意な上昇は認められなかったが, じんましん(p<0.05), 意識消失(p<0.005)などの全身反応例では有意に高値であった.2)ハチ刺傷による全身反応群において, beeまたはwaspに対するIgE-RAST陽性者では陰性者に比較して受傷後の血清histamine値が高値(p<0.05)であった.3)ハチ刺傷のために救急外来を受診した患者での検討ではハチに対するIgE抗体はII度以上の全身反応例に対して全例が陽性であったが, IgG抗体ではI度11%, II度33%, III度60%, IV度100%と重症になるに従って陽性率が増加する傾向が認められた.4)Phadebas IgG-RASTとprotein Aをtracerとしたprotein A-RASTとの間に相関関係(bee:r=0.97, p<0.05.wasp:r=0.60, p<0.05)が認められた.
日本アレルギー学会の論文
1982-11-30