血小板膜抗原に関する研究 : 特にβ_2-microglobulinについて
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ヒト血小板表面膜抗原の検索を寒天内溶解反応と混合凝集法にて行い, 特にβ_2-microglobulin(以下β_2-m)につき, 種特異抗原とHLA-11000Dalton分画抗原との関連を検討した.抗β_2-mウサギ血清は, 5人の異なるヒト血小板に対し, 混合凝集法ではいずれも12800-51200倍と抗ヒト培養細胞(AV_3)やHLA-11000Dalton分画ウサギ血清と同等の高い抗体価を示した.寒天内血小板溶解反応にてもこれらの抗血清は同様に80-320倍の抗体価を示し, β_2-mが抗AV_3抗体と反応する種特異抗体やHLA-11000Dalton分画抗体と同様に異なったヒト血小板に共通して存在するものといえる.これら3つの抗原の関連を知るため抗β_2-mヤギ血清で阻止反応を行った.β_2-mとHLA-11000Dalton分画抗原の抗原性は同一か非常に近似したものといえ, また前者は種特異抗原とみなされているものを構成する抗原群のなかの1つと考えられた.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1976-11-30
著者
-
中室 嘉郎
大阪大学医学部産科婦人科学教室
-
吉田 浩
福島県立医科大学臨床検査医学講座
-
吉田 浩
福島県立医科大学 第2内科
-
粕川 礼司
福島県立医科大学 第2内科
-
吉田 赳夫
福島医大第2内科
-
粕川 礼司
福島県立医大第2内科:ニューヨーク州立バッファロー大学細菌免疫学教室
-
吉田 赳夫
福島県立医大第2内科
-
中室 嘉郎
大阪大学 産婦人科
-
粕川 礼司
福島県立医大第2内科
-
吉田 浩
福島県立医大第2内科
関連論文
- 司会のことば
- ラット胎盤, ことに絨毛間腔に直接 expose した抗原成分にたいする免疫学的研究
- Meropenem を含む各種注射用抗菌薬に対する2004年臨床分離株の感受性サーベイランス
- 尿路感染症分離菌に対する経口ならびに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第25報 2003年) : その3. 感受性の推移
- 尿路感染症分離菌に対する経口ならびに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第25報 2003年) : その2. 患者背景
- 尿路感染症分離菌に対する経口ならびに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第25報2003年) : その1. 感受性について
- 尿路感染症分離菌に対する経口ならびに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第24報 2002年) : その3. 感受性の推移
- 尿路感染症分離菌に対する経口ならびに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第24報 2002年) : その2. 患者背景
- 尿路感染症分離菌に対する経口ならびに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第24報 2002年) : その1. 感受性について
- Meropenem を含む各種注射用抗菌薬に対する2002年臨床分離株の感受性サーベイランス
- Trobafloxacin および各種抗菌薬に対する臨床分離菌の薬剤感受性サ-ベイランス
- 1994〜1996年臨床材料分離菌10菌種に対する 各種抗菌薬の抗菌力の推移-カルバペネム系抗菌薬を中心に-
- 臨床材料分離菌の各種抗菌薬に対する感受性サーベイランス(3年次報告)
- 尿路感染症分離菌に対する経口ならびに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第26報 2004年) : その3. 感受性の推移
- 尿路感染症分離菌に対する経口ならびに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第26報 2004年) : その2. 患者背景
- 尿路感染症分離菌に対する経口ならびに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第26報 2004年) : その1. 感受性について
- 尿路感染症分離菌に対する経口並びに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第23報 2001年) : その3.感受性の推移
- 尿路感染症分離菌に対する経口並びに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第23報 2001年)その2. 患者背景
- 尿路感染症分離菌に対する経口並びに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第23報 2001年) : その1. 感受性について
- 尿路感染症分離菌に対する経口並びに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第22報 2000年) : その3. 感受性の推移
- 尿路感染症分離菌に対する経口並びに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第22報2000年) : その2. 患者背景
- 尿路感染症分離菌に対する経口並びに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第22報2000年) : その1. 感受性について
- 尿路感染症分離菌に対する経口並びに注射用抗菌薬の抗菌力比較 (第21報1999年) その3. 感受性の推移
- 尿路感染症分離菌に対する経口並びに注射用抗菌薬の抗菌力比較 (第21報 1999年) その2. 患者背景
- 尿路感染症分離菌に対する経口並びに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第18報1996年)その1.感受性について
- 尿路感染症分離菌に対する経口並びに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第17報1995年)その3.感受性の推移
- 尿路感染症分離菌に対する経口並びに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第17報1995年)その2.患者背景
- 尿路感染症分離菌に対する経口並びに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第17報1995年)その1.感受性について
- 尿路感染症分離菌に対する経口並びに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第16報 1994年)その2.患者背景
- 尿路感染症分離菌に対する経口並びに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第16報 1994年)その1.感受性について
- 唾液中バルプロ酸(VPA)濃度測定による在宅TDMの試み(1)
- P-20 唾液中バルプロ酸 (VPA) 濃度測定による在宅 TDM の試み
- 臨床材料分離菌の各種抗菌薬に対する感受性サーベイランス(2年次報告)
- 臨床材料分離菌の各種抗菌薬に対する感受性サーベイランス(1年次報告)
- 尿路感染症分離菌に対する経口並びに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第21報 1999年) その1. 感受性について
- 臨床検査医の立場から
- 公立大学病院検査部会議
- 医の倫理の歴史的展望と臨床検査残存検体取扱い
- 臨床検査医の立場から(自己測定と自己採取法による自己検査の現状と問題点)
- 福島医大-百見は一体験にしかず
- 自己免疫と自己抗体測定
- 尿路感染症分離菌に対する経口並びに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第16報 1994年) その3.感受性の推移
- 尿路感染症分離菌に対する経口並びに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第15報1993年) : その3. 感受性の推移
- 尿路感染症分離菌に対する経口並びに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第15報1993年) : その2.患者背景
- 尿路感染症分離菌に対する経口並びに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第15報1993年) : その1. 感受性について
- 尿路感染症分離菌に対する経口並びに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第14報 1992年) : その3. 感受性の推移
- 尿路感染症分離菌に対する経口並びに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第14報 1992年) : その2.患者背景
- 尿路感染症分離菌に対する経口並びに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第14報 1992年) : その1. 感受性について
- 尿路感染症分離菌に対する経口並びに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第13報 1991年) : その3.感受性の推移
- 尿路感染症分離菌に対する経口並びに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第13報 1991年) : その2.患者背景
- 尿路感染症分離菌に対する経口並びに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第13報1991年) : その1.感受性について
- 尿路感染症分離菌に対する経口並びに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第12報 1990年) : その3.感受性の推移
- 尿路感染症分離菌に対する経口並びに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第12報 1990年) : その2. 患者背景
- 尿路感染症分離菌に対する経口並びに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第12報1990年) : その1.感受性について
- 尿路感染症分離菌に対する経口並びに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第11報 1989年) : その3.感受性の推移
- 尿路感染症分離菌に対する経口並びに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第11報その2. 患者背景
- 尿路感染症分離菌に対する経口並びに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第11報 1989年) : その1. 感受性について
- 尿路感染症分離菌に対する経口並びに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第18報1996年)その3.感受性の推移
- 尿路感染症分離菌に対する経口並びに注射用抗菌薬の抗菌力比較(第18報1996年)その2.患者背景
- 唾液中の遊離バルプロ酸(VPA)濃度測定の有用性
- 112. 破奇病巣核出術を行なった3例とその経過について
- 福島医大附属病院で検出された溶血レンサ球菌についての検討
- MRSEにおける各種薬剤によるPBP2'の誘導
- 一般検査分野の測定前の諸問題
- サンプリングにおける患者側の変動要因 : 出血時間とSMBGの部位間差について
- 一般検査分野の測定前の諸問題 : おしっこや便はどのようにとったらいいのでしょうか
- リウマトイド因子の標準化と問題点
- 特別記事 外部精度管理調査用試料などの免疫学的測定における諸問題と改善に向けての検討
- 微生物 : 細菌検査
- 膠原病と自己抗体(4)自己抗体測定の現状と問題点 - リウマトイド因子
- 血液透析患者のカリウム代謝異常
- 膠原病 (特集 新しい臨床検査) -- (各論1:臨床検査のトピックス)
- 自己抗体測定の現状と問題リウマトイド因子
- 167. 卵巣癌患者腹水中の免疫抑制因子 : 第29群 免疫 IV
- 154. ヒト絨毛細胞培養上清中の免疫抑制因子 : 第27群 免疫 II
- 121. 可溶性因子を介した臍帯血T細胞の成人T細胞の免疫能に及ぼす影響 : 第21群 免疫 III (121〜126)
- 47.〓帯血リンパ球のMixed Lymphocyte Culture(MLC)抑制能 : 第10群 免疫 I(47〜50)
- 妊娠維持に働く母児間の免疫機構
- 161. 胎盤抽出免疫グロブリンの抗DR抗体括性とMLC抑制能 : 第35群 産科免疫III
- 127.胎盤抽出免疫グロブリンのin vitro 免疫反応に及ぼす役割 : 第34群妊娠分娩産褥・胎盤III
- 234.胎盤抽出免疫グロブリンの妊娠維持に果たす役割 : 第44群 免疫 妊娠
- ヒト胎盤に結合した免疫グロブリンの特異性について
- 子宮頚癌患者の血清中β_2-microglobulinの同定
- 父方組織適合抗原に対する細胞性免疫および液性抗体の妊娠に及ぼす影響
- 214. 妊娠成立・維持における父方組織適合抗原に対する抗血清の役割
- 稀な血液型Rh式-D-による反復せる流死産について
- Paternal antigen にたいする抗体の, F_1-hybrid の赤血球ならびに各臓器への付着について
- 168. 父親由来の組織適合抗原に対するeffector T cellによって惹起される流早死産
- 10. 子宮頚癌放射線治療患者の血清中β_2-microglobulinの変動について
- 精漿各分画の精子capacitationに及ぼす影響
- 156. 流早産に関与する液性ならびに細胞性免疫の意義 (第11群 免疫 (150〜165))
- 154. 夫婦間の移植抗原不適合と不妊 : 移植抗原に対する抗体の精子障害性に関する定量的検討 (第11群 免疫 (150〜165))
- 免疫学的観点からみた妊娠維持機構
- 母児間の移植抗原の不適合が妊孕現象に及ぼす影響 (母体・胎児間の免疫現象に関する研究)
- paternal antigenに対する抗血清の大量投与が妊娠ラットの胎児ならびに胎盤透過性に与える影響
- 妊娠ラットに存在するpaternal antigen に対する抗体の胎盤透過性ならびに胎児への移行について
- 血小板膜抗原に関する研究 : 特にβ_2-microglobulinについて
- 父親由来の組織適合性抗原に対して強度に免疫された雌マウスの妊娠率ならびに胎仔数
- Histocompatibility antigen にたいする抗体の精子運動性におよぼす影響について
- マウスhybrid胎盤に存在するpaternal histocompatibility antigenの定量的検討 (in vitroおよびin vivo)