自己免疫疾患におけるリンパ球のSubpopulationに関する研究 : 第2編 重症筋無力症患者末梢血リンパ球のSubpopulationについて
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概要
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ヒツジ赤血球とのロゼット形成細胞をTリンパ球, 表面免疫グロブリン荷細胞をBリンパ球とみなして, 重症筋無力症患者末梢血のリンパ球のsubpopulationを検索し, 臨床所見と対比して検討した.重症筋無力症患者末梢血のリンパ球は, その絶対数では正常人に比し有意に低値を示した.Tリンパ球の百分率は正常人に比し有意に高値を示したが, Tリンパ球の絶対数では軽度高値を示したが有意の差ではなかった.一方Bリンパ球の百分率は正常人とほとんど同じであり, Bリンパ球の絶対数でも軽度低値を示したが有意の差ではなかった.また本症患者末梢血のTリンパ球の百分率について, 臨床症状と対比すると, IIA型, IIB型のごとき重症例では平均値では有意の高値を示したが, 重症例の相互間には有意差は認めえなかった.Bリンパ球については一定の傾向は得られなかった.胸腺腫の存在する症例ではTリンパ球の百分率の平均値は高値を示したが, 胸腺腫の存在しない症例との間に有意差はなかった.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1975-10-30
著者
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