軟鋼の疲労過程における転位構造変化と塑性ひずみ幅変化等との関係 : 焼なまし材の疲労初期および中期段階
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概要
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平滑丸棒試験片を用いて応力制御の引張圧縮疲労試験を行なった. 初期段階のΔεpやH_Vの増加は転移密度の増加に依存している. この段階は局部的な疲労降伏域が試験片全体に広がる過程である. 中期段階は繰返しによる動的快復の過程であって, 自由転移の移動を規制するセル構造(σ_a大)やループパッチ組織(σ_a小)間の大きさの減少がΔεpの減少を支配している. 初期から中期段階へのせん移は, 疲労すべり帯がなだれ的に発生するためである.
- 1981-05-25
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