内燃機関用空気清淨器の研究 : 第 3 報 サイクロン型空気清淨器の理論
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概要
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私案のサイクロン型空気清淨器は吸入風速の相當の範囲に亘つて、常に99%(一定)の除塵率を示すことを第2報で述べた。然るに従耒知られてゐるこの種の遠心分離の理論は分離し得る最小粒子の大きさが直接吸入風速の函数となつてをり、且はその中の仮定に不満の点もあるので、こゝに前回の実驗条件と実驗結果とに照して、これに適合する理論式の誘導を試みた。その結果分離し得る最小粒子の直径dは次の式で與へられることになる。d=C_x/3・γ_a/γ_s・tan^2α/L^2R_1^3[(R_2/R_1)^<3/2>-1]^2茲にC_xは粒子の見掛上の抗力係数、γ_a及びγ_sは夫々空気及び砂塵の比重量、αはサイクロン内筒の周りの螺旋気流の傾斜角、Lは内筒の有効長さ、R_1及びR_2は夫々内筒及び外筒の半径である。
- 1942-12-01
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