金屬材料の内部歪の磁氣的研究
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概要
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鋼材における内部歪の状況を現場的にかつ簡單に測定せんとし漂準片に對する磁性の變化を磁氣履歴曲線の差動曲線としてブラウン管上に明視せしめその曲線の包む面積の變化より見出す方法を求めた.この方法により板状有孔引張試驗片における應力分布を求めたるに光彈性學的方法や歪測定法による結果とよく一致した.また鋼板の穿孔加工による内部應力の發生状況を求めたるにドリルの圓周速度と同一方向に引張内部應力が發生し孔の周邊において最も大きく,これより遠ざかるに從い減少する.またこの方法を熱處理鋼板の状況檢査に應用し鋼板中の異状部を簡單に檢出し時期割れ多發性の鋼板を鑑別することを得た.
- 一般社団法人日本機械学会の論文
- 1949-01-20