押出加工における金屬材料の温度上昇
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概要
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押出加工における金属材料の温度上昇について実驗的理論的解析を行つて押出丸棒の温度上昇は二つのパラメータDσυ/K_2とρc/σで決まることを明らかにした.すなわち材料の温度上昇は押出加工機の寸度D, ビレットの強度σ, 押出ラム速度υが大きいほど激しく, コンテーナの熱伝導度K_2が大きい場合には温度上昇が少い.ビレットの密度ρおよび比熱をcとするときパラメータρc/σが小さい場合ほど温度上昇は著しい.押出ラム速度が毎秒10〜100mm程度の実用押出機械では材料の温度上昇は容易に50°〜150℃を超えダイス入口で絞られて強い摩擦をうける部分の温度上昇は局部的に数百度に達し, 場合によつては局部的融解を招來することが結論さわるので, この種の著しい温度上昇が起ることのまれな実驗室内の小寸度の模型試驗の結果をそのまゝ無批判に大形の実用加工機の場合に適用することは誤りで, 本報告で述べた相似法則を考慮せねばならない.特に再結晶に伴なう組織の変化を研究したい場合にはこの点に注意せねばならない.
- 一般社団法人日本機械学会の論文
- 1950-07-05
著者
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