新繰返引張圧縮疲労試驗機
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概要
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設計技術に対する要求は日々に嚴格となりつゝある。即ち航空機に於ては極度に重量を制限られるし、又高速度機関に於ては振動の点より運動部分殊にピストン、連桿等の往復運動をする部分の質量を可及的小に限り度い。要するに最少材料を以て安全に荷重に堪へることが肝要であるが、従耒の習慣であつた抗張力と3或は4の様な漠然たる安全係数とを以て計算する方法では到底これ等の要求を充し得ないことは明かである。即ち機械部分の受ける荷重を何等かの方法により可及的正確に推定し、且切欠等による應力集中を考慮して危險箇所における最大應力を精確に算出すると共に、一方材料に関しては或る機械部分と同じ形の試驗片を用ひ実際の應力状態と可及的同様の状態で試驗して、その結果を用ひることにより出耒得べくば、安全係数を1.1位まで低下して而も安全なる運轉を保証したいものである。運動部分の破壊原因は通常繰返應力による疲労によるものである。従耒行はるゝ疲労試驗の大部分は回轉曲げに対するものであるが、併しピストン棒、連桿等繰返引張圧縮力を受ける部分に対しては直接引張圧縮疲労試驗を行ひ、その結果を用ひなければ切りつめた設計は出耒ない筈である。
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