初期運動を考慮に入れた膜及び板の強制振動(第 2 報)
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概要
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本文は、無限の廣さを有する膜に於て、攪乱の源が円周上にある場合の進行波に就て研究したものである。途中の計算は、曩の第1報と同じくCauchyの畄数定理に依る複素平面上の積分方法を用ひて、極めて簡明にその不規則な初期運動を含んだ解を誘導した。それに依れば、著者は膜の運動方程式及び攪乱を與へる週期的外力に、何等エネルギ散逸の原因を考へなかつたにも拘らず、膜の任意点の垂直変位は進行性の定常波の外に、時間的に減衰項を自ら持つてゐるといふ、極めて興味深い結果が示されてゐる。この減衰項は積分の形で得られたもので、時間の著しい経過後でなければ解拆的方法に依つては、この特性を知る由がない。故にこの部分に対しては数値計算に訴へて、その有する物理的性質を具体的に説明した。
- 一般社団法人日本機械学会の論文
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