跳馬の踏切り板が踏切り動作に及ぼす影響についての運動形態学的研究
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概要
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体操競技における技の技術開発は年々加速的な進歩を示している。そこには新しい技術認識もさることながら，一つには競技会で使用する器械器具の改良も見逃す訳にはいかない。跳馬においても，踏切り板の規格改定が，踏切り板の弾性性能を大幅に高め，新しい技が次々に発表されるに至った。本研究では，旧規格の踏切り板と新規格の踏切り板を比較することにより，踏切り板の性能が踏切り機能や技術にどのような影響を及ぼすかを実験的に検討するものである。ここでは，男女選手に前転とびを跳ばせ，踏込みステップ局面や踏切り局面でのスピード変化，踏切り板上での着床時間や体勢の差異などについて考察した。その結果，現在，競技会で一般的に使用されている新規格の踏切り板は，旧規格の踏切り板に比べ，とび上がり局面でのスピード減少が6～7％少なく表われた。また，踏切り時間も弾性との関係で長くなる傾向を示す。すなわち，踏切り技術は踏切り板の性能を無視して考えることはできない。In recent gymnastic competition we see accelerating progresses in the development of performance year after year.Beside new techniques in performance,we should not think little of the improvement of supplementary instruments used in the competition.In Vault,also,the revision of standards for the Reuther Board led to the great improvement in its elastic capability and new performances have been presented one after another.This research discusses experimentally how the capability of the Reuther Board effects to the take-off motion and its techniques by comparing the board made according to the new standard to the older one.We observe how man-and women-performers do the handspring,and consider on the changes of the speed in the phases of stepping-in and taking-off,and the differences of the touching time to reuther Board on feet and their postures.By our experiments it is known that the use of new standarized Reuther Board seen commonly in recent competition improves the diminution of speed in the phase of jumping by 6～7%comparetively to the old standarized Board.And it also shows the tendency to make the time in take-off phase longer through its improved elastic characteristics.So,in the discussion of take-off techniques in Vault we cannot neglect the capacities of the Reuther Board.
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