3種のアルカリイオンの関与したイオン交換ガラスにおける交換層のEPMAによる定量分析
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概要
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3種のアルカリイオン, Na, KそしてCs, の間でイオン交換されたガラス中のアルカリ濃度を定量するための新しい方法を, エレクトロンマイクロプローブを用いて検討した.定量補正は, アルカリの偽3成分系として取り扱われたBence-Albee法によって行われた.ガラスの分析の度に同一条件下で, イオン交換試料と標準試料を測定し, その結果から6個の補正係数, αを計算し, そして補正計算に用いた.補正された濃度は, 濃度既知の標準試料と比較されて, 分析の良否を評価した.注意深く分析されたときの定量精度は約2%以内で, 化学分析による精度と同程度であった.イオン交換ガラスに適用した分析結果は, 合理的な濃度分布を与え, それは, 多成分系の拡散律速過程を示唆するものであった.
- 社団法人日本セラミックス協会の論文
- 1984-07-01
著者
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